第51回全日本中学校選手権大会
東海大会を突破し全国大会に出場した男子:津市立久居東中学校と女子:亀山市立亀山中学校の試合結果です。両チームともに予選グループ戦を勝ち抜き、決勝トーナメントに進出しました。
<久居東中学校>
予選第7組 久居東中0(16-25,13-25)2 大田区立大森第二中学校(東京都)
2(15-25,25-15,25-16)1 仙台市立蒲町中学校(宮城県)
決勝トーナメント 久居東中 0(14-25,21-25)2 富士見市立西中学校(埼玉県)
<大会所感>
東海ブロック第1代表として出場した。Iグループ2試合目、関東ブロック第3代表の大田区立大森第二中学校との一戦。1セット目の序盤は、お互い点の取り合いで試合が進んでいった。中盤に入り、相手の狙いすましたサービスにハイセットでの攻撃を強いられ、チャンスボールを与える頻度が多くなり、連携したライト攻撃やAクイックで連続ポイントを取られる展開となった。相手に試合の主導権を握られてしまい、セットを落とすこととなった。2セット目に入っても、悪い流れを止めることができず、終始リードを許す展開となり全国の洗礼を浴びる形となった。バレーボールの技術やチーム連携の面で大いに勉強になった。
敗者復活戦に回り、決勝トーナメントをかけた一戦は、全国大会5回を誇る東北ブロック第3代表の仙台市立蒲町中学校との一戦となった。蒲町中学校は、右利きと左利きの両エースがコートいっぱい自由自在に攻撃をしてくるチームであった。1セット目は、前試合の悪い流れを引きずる形で試合が進んでいった。相手の力のあるスパイクや粘りのあるレシーブにも圧倒され、思うようなプレーができずに1セット目を取られる形となった。2セット目に入る前にチームで話し合い、約束事や戦術戦略を再度確認し試合に入った。序盤は一進一退の攻防が続いたが、中盤から戦略が機能し、差をつけることに成功し、2セット目を取った。最終セット、お互いが決勝トーナメント進出するという思いが激突する形となった。2セット目同様、両エースが決める展開が続いたが、中盤からサーブで崩すことに成功するとともに、ようやく、ブロックで相手の両エースの攻撃をシャットアウトすることができ、全国大会一勝を挙げることができたと同時に、念願の決勝トーナメント進出を果たした。
ベスト16をかけた決勝トーナメント1回戦目は、地元埼玉県代表の富士見市立西中学校との一戦となった。序盤からこちらの攻撃が通用したが、相手の落ち着いたプレーや高さのあるプレーに対応しきれずにいるところを攻め込まれ、中盤以降に離される展開となり1セット目を落とした。2セット目、相手の高さのあるブロックに攻撃を封じられる場面もあったが、会場に慣れ落ち着いてプレーできるようになったこともあり、攻守にわたり少しずつ粘りも出るようになった。しかしながら、終始相手の磨かれたプレーが目立つ形となり、力及ばず全国大会決勝トーナメント1回戦敗退で幕を閉じた。
この全国大会で活躍する優勝すると日々厳しい鍛錬を重ねてきたチームと相対することができたことは、選手、チーム、そして指導者にとってかけがえのない財産となった。最後に、本校男子バレーボール部が全国大会に出場するにあたり、学校関係者の皆様、津市内教職員の皆様、本校OBの皆様、久居東校区の皆様には多大なるご支援ご尽力をいただきましたことに心から御礼を申し上げます。また、東海ブロック長静岡県市川重樹様には、全国大会参加に対して、仕事の責務とはいえ、新型コロナウイルス感染リスクがあり、勤務校や私生活等に多大なるご迷惑をおかけするにも関わらず、東海ブロック代表中学校に対して多大なるご支援ご協力をいただきましたことに重ねて感謝申し上げます。
<亀山中学校>
予選第2組 亀山中 2(15-25.25-21.25-21)1 小国町立小国中学校(山形県)
決勝トーナメント 亀山中 1(26-28、25-21、19-25)2 広島市立可部中学校(広島県)
<大会所感>
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2年ぶりの大会となった本大会。前回大会では果たせなかった決勝トーナメント進出を目指し大会に臨んだ。
予選グループ戦では東北ブロック第一代表、山形県の小国中学校との対戦となった。序盤は相手の力強いサーブに押し込まれリズムが作れず、相手エースの高さとパワーのあるスパイクに圧倒され、第1セットを先取された。第2セットからはレセプションも落ち着きを取り戻し、コンビでの攻撃も機能するようになった。徐々に相手エースへのブロックマークも機能するようになり、サービスエースでの得点も出るなど自分たちのリズムを作ることができ、苦しみながらも第2セット、第3セットと連取し決勝トーナメントへの進出を決めることができた。
決勝トーナメント1回戦は中国ブロック第三代表、広島県の可部中学校との対戦となった。第1セット序盤は相手エースの高さのあるスパイク、テンポの速い攻撃に翻弄され先行を許す。中盤以降マークを絞ったブロック、狙いを持ったサーブで自分たちのリズムを作り出すが、一歩及ばずデュースで第1セットを落とした。第2セットは序盤から自分たちのペースで試合を作ることができ、コースを狙ったスパイクで相手レシーブの的を絞らせず奪取することに成功した。第3セットは序盤立て続けにミスを重ねてしまい、相手にリードを許す。中盤以降は互角の展開となったが、セット序盤の失点を取り返すことができず19点でセットを失い敗退となった。
目標である決勝トーナメント進出は果たすことができたが、最終戦ではあと一歩及ばず悔しい敗戦となった。しかしながら、選手は全力を出し切り、全国の舞台でも堂々と戦うことができた。この大会での経験を自信に今後のさらなる活躍を期待したい。全国的に厳しい社会情勢の中で、このような大会を開催していただいたことに心から感謝申し上げます。また、これまでのチーム運営に多大なご尽力をいただいた方々に感謝の気持ちをもって選手、指導者ともに今後さらなる精進をしたいと思います。本当にありがとうございました。