第44回 東海中学校総合体育大会バレーボール大会

 8月9日10日に愛知県岡崎市で行われました今年の中学校夏の東海大会の結果です。男子:海星中学校が見事に準優勝に輝き、全国大会へコマを進めました。女子も松阪市立久保中学校が全国大会出場決定戦に勝利し、全国大会進出です。
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<大会所感>
男子:海星中学校

 三重県第1代表として出場しました。1回戦は韮山中(静岡県)と対戦しました。レシーブ力に長けたチームとの対戦で我慢が必要なラリーも続きましたが相手の穴を見定めた攻撃で得点を重ね、第1セット、第2セットともに取って2回戦へコマを進めました。2回戦は羽田中(愛知県)と対戦しました。2年生中心にバレーボールの基礎がしっかりとしたチームで、ディフェンス、オフェンスとも実力があるチームでしたが、緩急ある攻撃を仕掛けることで2セットとも取り2日目へコマを進めました。2日目の準決勝の相手は富士宮第四中(静岡県)でした。前日に接戦の末、愛知県の第1代表に勝ち勢いのあるチームでした。小柄なもののレシーブ力があり、また臨機応変なシステムを組み立てていることに、目の前にある全国大会出場の切符への緊張感が重なり、なかなか自分たちのバレーができない試合となりました。とくに立ち上がりはうまくリズムを掴めずリードを許してしまいました。しかし中盤にサーブで流れを呼び込むことができ、そこから勢いづき第1セットを取ることができました。第2セットはやや優位にゲームを進めながらも、相手の粘り強さになかなかリードを広げることができませんでした。緊張感あるゲームを続けマッチポイントをとった直後、サーバーはキャプテン、その1本のサーブに勝負をかけて臨むと、これがノータッチで相手コートに刺さってゲームセットとなり、全国大会の切符を手にしました。決勝戦は浜松修学舎中と対戦しました。前評判通りのかなり実力の高いチームで、第1セットは序盤に一気に流れを作られて追いかける展開となりました。多彩なオフェンスを組み立てて挑んだものの、序盤についた点差を埋められずこのセットを落としました。逆に第2セットは、相手との駆け引きの中で海星の攻撃が有効に働きセットを取ることができました。第3セットは第1セット同様の序盤に流れを作られ、ミスも重なり、思うようなバレーボールができないままにセットを落としてしまいました。                                          
 優勝こそ逃したものの、チームが目標としていた全国大会の切符を手にすることができました。全国大会では代表として堂々とした姿で海星バレーを展開してきたいです。最後に、本大会に関わっていただいたすべての皆様に感謝を申し上げ大会所感とさせていただきます。
男子:久居東中学校
 三重県第2代表として出場した。初戦は、岐阜県代表真正中学校と対戦した。真正中は、両レフトの攻撃を軸にして、その中で、センターから高身長の選手が要所要所で攻撃を展開してくるチームであった。序盤から、こちらのサーブが冴え、両レフトの攻撃を弱体化させることに成功した。一時追いつかれるもその後も安定して相手を崩すことに成功し、第1セットを先取した。第2セット、相手にセンターを中心とした攻撃展開をされ対応に苦戦することもあったが、徐々に対応できブロックポイントから流れをつくり、このセットも取り勝利することができた。
 ベスト4をかけた2回戦は、昨年度、東海大会決勝で対戦した静岡県代表浜松修学舎中学校であった。第1セット序盤は、サイドアウトを繰り返し、サーブも冴えブレイクポイントも奪うも、中盤から相手の狙いすましたサーブや多彩な攻撃から対応に遅れ、相手に立て続けにブレイクポイントを許しポイントを積み重ねることができず大差でセットを失った。第2セットも終始相手ペースで進み、相手に余裕をもって試合を運ばれた。こちらもなんとか打開策を見出すもなかなか相手からポイントが奪えずこのセットも失い敗戦となった。
 残念ながら、このチームが目標としていた全国大会出場を果たすことができなかったが、全国でも大いに活躍が期待できるチームと相対することができ、選手たちにとっても指導者にとっても今後に向けての財産となった。今年のチームは、新型コロナウイルスの影響で何度か練習する時間も、学ぶ時間も、そして活躍する時間も幾度となく奪われた。しかしながら、その中でも限られた時間、限られた場所で活動できたことが何よりも選手たちが成長できた機会であった。また、ここまでこれたのは、そのような状況下でも、教育活動に温かく見守って下さった保護者の方の存在が大きいと実感した。最後に、本大会の開催にあたり、大会運営に関わる役員の皆様、並びに大会関係者の皆様には、感謝申し上げます。 
男子:菰野中学校
 感染症対策を十分に行った大会であった。観客の人数制限も妥当であると考える。ただ、引率の教員の体育館への入場で戸惑った部分があった.学校で使用している名札を持参することとなっていたが、持参しているにもかかわらず最初は体育館にいれてもらえないということがあった。また、試合中に他のコートの紹介のアナウンスがあったが、少し音量が大きいように感じた。
男子:久保中学校
 1回戦、岐阜県1位の美山・伊自良・板取川中学校と対戦しました。1セット目の立ち上がりでリズムが作れず、サーブカットの乱れから、相手にリードされる展開となりました。途中、サーブで攻め、相手のリズムを崩しかけましたが、攻めきることができませんでした。最初のリードが後まで影響し、25-18で負けました。第2セットは、序盤にサーブで相手のリズムを崩しリードしましたが、相手の多彩な攻撃に対応することができず、逆転されました。最後まで自分たちのチームのリズムを作ることができず、25-19で負け、1回戦敗戦となりました。このようなコロナ禍の厳しい社会情勢の中で、大会を行うにあたって、運営に携わっていただいた全ての関係者の皆様に厚く感謝申し上げます。ありがとうございました。
女子:久保中学校
 私たち久保中学校は、三重県第1代表として東海大会に出場した。1回戦は、静岡県第4代表の長泉北中との対戦だった。小柄ながらもレシーブの上手な選手の多いチームで、長いラリーが何回も展開された試合だった。そんな中でも、こちらのサーブとスパイクが相手を圧倒し、勝利を収めることができた。2回戦は、岐阜県第3代表の各務原中央中との試合だった。速いテンポのトスワークからの攻撃を積極的に仕掛けてくるチームだったが、試合が進むにつれて久保中の選手たちが上手く対応し、久保中らしくサーブとスパイクで押し切り、ベスト4進出を決めた。                                           
 準決勝では、静岡県第2代表の清水第二中と対戦した。勝てば全国大会進出が決まるという重圧の中、第1セット中盤までは互いにミスもありながら、終盤は相手エースにスパイクを打たせまいとサーブで攻め切り、25-20でセットを奪取する。第2セット、こちらの二段トスやフォローなどの繋ぎのプレーのミスが目立ち流れをつかめず、21-25でセットを落とす。最終セット、こちらは序盤からサーブで勢いに乗り、終盤までリードするが、マッチポイントを握った後、相手エースの前衛からも後衛からも打ち込んでくるスパイクに押され、精神的にも後手に回ってしまい、粘りはしたものの27-29で敗れ、全国大会出場決定戦に回ることとなった敗れた。
 全国大会出場決定戦では、静岡県第1代表の大井川中と対戦した。第1セット序盤、こちらはサーブで主導権を握りリードを広げる。中盤以降、相手の大型エース2人がインナーからエンドラインまでコースを丁寧に打ち分け、徐々に差を詰められる。デュースまでもつれるが、最後は相手エースの強打をディグから切り返して得点し、26-24でセットを奪う。第2セット、中盤まで競った展開になるが、相手ブロッカー陣がこちらのエースに注意している場面でセンター、ライト攻撃を効果的に使い、点差を広げる。その点差を最後まで守り切り、25-20で勝利、久保中学校女子バレーボール部としては初となる全国大会出場を決めた。
 本大会は、あと一歩届かなかった悔しさも、苦しさを乗り越えた先にある喜びも味わった大会だった。これらは、バレーボールだけでなく私たちのこれからの人生にとって貴重な経験になった。選手の努力、保護者、そして三重県のバレーボール関係者の方々のサポートがあってこそ、ここまで辿り着くことができた。応援してくださった皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
女子:海星中学校
 古川(岐阜2位)との初戦、硬さの見られた相手からサーブで揺さぶり前半から試合を優位に進め、先にセットポイントを取るも相手の粘り強いレシーブとエースの強打とブロックで4点差を詰め寄られ逆転されて相手のセットポイントとなる。タイムアウト後きっちりパスを返してスパイクを決めると再びサービスエースでリードし2度のサイドアウトを繰り返すも、うちの強打で突き放しこのセットをモノにする。第2セット序盤にうちのサーブが走り出し点差を引き離すとそのままゲームセット、ストレートで勝利した。
 大井川(静岡1位)との2戦目序盤から相手の高さのある攻撃に飜弄され我慢できずにパスやトスが狂い出し徐々に点差がついてしまう。思い切った攻撃に出るも、相手のブロックやレシーブでなかなか点差が縮まらない。中盤にようやくうちのブロックで相手を捉えだす。1点差まで詰め寄るも相手エースに再び流れを取られてしまう.終盤に2点差まで粘って追いかけるが、サーブが決まらずセットを落としてしまう.第2セット、相手の高さとつなぎに圧倒され序盤から相手に走られてしまう.サーブに押され連続失点を繰り返してしまう.味方同士の接触で1人が足を痛めて苦しい状況が続いていく。中盤、サーブと強打で立て直しかける場面もあったが、繋ぎのミスが出て突き放される。ディフェンス力の差が試合を決定づけた。