春高バレー 三重県予選

 11月2日より行われております今年度の春高バレーの三重県代表決定戦の結果です。
 11月9日に行われた決勝では、男子:松坂工業高校、女子:津商業高校が勝利し、三重県代表として春高バレー本戦に挑みます。
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<決勝戦評>
男子

 男子の決勝は、第1シードの松阪工業と、第2シードの海星の対戦となった。
 第1セットは、松阪工業は⑩番の最初のジャンプサーブで海星のレセプションを崩し、ディフェンスからのトランジションアタックで④番がサイド攻撃を決め、いきなりブレイクを取った。海星は②番のサイド攻撃や③番のクイックなどでサイドアウトを取るが、なかなかブレイクが取れず、逆に松阪工業は強固なディフェンスからのトランジションアタックで⑩番や④番がサイド攻撃を決め、13対8 とリードした。その後、海星は⑦番のライト攻撃でサイドアウトを取り、③番のクイック、②番のブロックで連続ブレイクを取り13対11と追い上げ、中盤は17対15まで競った展開であった。ここから松阪工業はサイドアウト後に⑩番のサイド攻撃とブロック、④番のバックアタックで21対15と差を広げ、最後は②番のブロックが決まり、25対18で松阪工業が第1セットを先取した(松阪工業のブレイクは12点、海星のブレイクは5点)。
 第2セットは、序盤はサイドアウトの取り合いであったが、松阪工業が③番のBクイックでサイドアウトを取り6対5とした後の⑩番のサーブ時に、③番のブロック、④番のブロック2本とサイド攻撃などで5連続ブレイクを取り、11対5と点差を広げた。その後も松阪工業は、海星の攻撃を効果的なブロックと粘り強いディグで決めさせず、多彩なトランジションアタックでブレイクを重ね、25対10で第2セットも松阪工業が連取した(松阪工業のブレイクは15点、海星のブレイクは1点)。
 第3セット序盤は、松阪工業は④番と⑩番、海星は①番、②番、⑦番のスパイクで得点を取り合い13対13と競った展開となった。松阪工業の④番のサーブポイントと⑩番のサイド攻撃で15対13となり、2回ずつサイドアウトを取り合い17対15となった後、松阪工業は⑩番のサイド攻撃と④番の2本のバックアタックで3連続ブレイクを取り20対15と差を広げた。海星は①番がサイド攻撃でサイドアウトを取った後、松阪工業の2連続失点で20対18と追い上げた。サイドアウトを取り合って21対19となった後、松阪工業にスパイクミスがあり21対20となった。サイドアウトを取り合って22対21となった後、再度松阪工業にスパイクミスがあり22対22の同点となった。この後、海星の連続失点で24対22となり、海星の①番がバックアタックを決め24対23としたが、最後は松阪工業の④番がサイド攻撃を決め、25対23で第3セットも松阪工業が取り(松阪工業のブレイクは10点、海星のブレイクは8点)、セットカウント3対0で松阪工業が優勝を決めた。
女子
 決勝の対戦カードは昨年と同じく、三重高校と、津商業高校での戦いとなった。
 第1セット、津商は④小林の多彩なトス回しから繰り広げるコンビバレーで攻め続け、三重を引き離す。三重も⑦海津が左を生かした鋭いインナースパイクを叩き込み、11―15と食らいつく。しかし津商②姫小松のパワー溢れるスパイクが三重の守備を崩し、23-19。先に24 点を取った津商だったが、三重は④福田の高い打点から放たれるスパイクで一気に点を重ね25-24と逆転する。しかし最後は28-26 で津商が粘り抜き第1セットを先取。
 津商⑨片岡のブロックアウトから始まった第2セットは序盤からお互い一歩も引かないシーソーゲームとなる。三重は1年生エース③岸本が豪快なスパイクで点をもぎ取ると、津商も1 年生⑦中西が高さのあるスパイクで点を取り返す。津商③谷口の切れのある攻撃がコートに突き刺さるが、三重は⑫古賀の安定したレシーブでリズムを作り、18-18。最後はエース③岸本が連続ポイントで26-24 と接戦を制し、三重が第2セットを取り切った。
 第3セット、乗ってきた三重は攻撃の手を緩めないが、⑦海津の鋭いスパイクを津商⑦中西がブロックで抑え、流れを取り戻す。タイムアウト後に④小林がサービスエースを決めるなど、5連続得点で13-7。三重も高さを生かし、⑥谷の速い攻撃や、④福田のスパイクで追いかけるが、津商①牧野が点をもぎ取り22-13。最後は②姫小松がブロックを決め、25-17で優勝に王手をかける。
 第4セット、勢いを落とさない津商は③谷口の攻撃から13-7と駆け抜ける。負けられない三重は③岸本を中心に点を重ね、⑥谷のサービスエースで19-22と詰め寄る。しかし最後は津商の3 年生が粘りのプレーを見せ、25-19で第4セットを連取し、4年ぶり18 回目の優勝を飾った。
 昨年度王者であり続けた三重に新人戦、県総体、選手権大会と勝利した津商業。選手や応援団はうれし涙に溢れていた。3年生最後の全国への挑戦となる春高で粘りとチームワークを武器に、三重県代表として戦う津商の活躍を期待したい。