三重県高等学校バレーボール選手権大会

 11月12日に決勝が行われた春高バレーの三重県予選の結果です。男子は松阪工業高校が8年連続40回目、女子は三重高校が2年連続6回目となる全国大会に出場します。ぜひとも頑張ってください。
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<男子決勝戦評>
 決勝は互いに1セットも落とさず、安定した戦いぶりで勝ち上がった第1シードの松阪工業高校と、第2シードの海星高校の対戦となった。
 第1セット序盤、海星は⑤稲垣のバックアタックやブロックでリードを奪う。松阪工業は焦りからかミスを重ね、最大7点のリードを許す展開となる。その後、タイムアウト等で徐々に落ち着きを取り戻し、①廣瀬の時間差攻撃や④中川のCクイックにより徐々に点差を詰めていく。終盤同点に追いついた松阪工業が3連続得点し第1セットを奪った。
 第2セット、序盤は互いに点を取り合い中盤まで拮抗した展開となる。10-8から松阪工業①廣瀬の時間差攻撃から徐々に点差が広がり始める。中盤以降、ブレイクを重ねた松阪工業、最後は③杉田が高さのあるスパイクを決め、第2セットを奪った。
 第3セット、焦りの見える海星に対し、高さで勝る松阪工業が大きくリードを奪う展開となる。長身セッターの高橋が的を絞らせないトスワークで攻撃陣を牽引した。海星も⑫中筋のスパイクで追い上げるも届かず、第3セットも松阪工業が奪い優勝を決めた。
 県総体では、白熱した試合展開を見せてくれた両校であったが、高さがあり3年生が主体となる松阪工業が一歩リードする形となった。松阪工業には全日本高等学校選手権大会でのさらなる活躍に期待したい。
<女子決勝戦評>
 今年度の決勝も昨年度と同じカードとなり、2年連続で優勝を狙う三重と、去年の悔しさを晴らし、2年ぶりの優勝を狙う津商業のどちらも負けられない対戦となった。
 第1セット、三重に先制点を許した津商だったが、⑥斎藤のスパイクで点を重ね、5-4とリードする。しかし、三重は②市川の速い攻撃から、6連続得点。津商も①下井、④森田が攻撃を続けるが、三重②市川⑥久保木を中心とした高いブロックに捕まり流れを引き寄せられない。逆に流れを掴んだ三重は、キャプテン①笠井が20点目にノータッチのサービスエースを決めるなど、危なげなく25-13で1セット目を先取し、王者の貫禄を見せつける。第2セット、津商は①下井のスパイクから3連続得点と走りだす。しかし、三重の勢いは止まることなく24-14と大きくリードし、最後は①笠井がしっかりと決め、2セット目25-14で連取。第3セット、後がない津商は⑩横山の安定したサーブカットを中心に、レシーブで粘りをみせるが三重は高さを生かしたコンビバレーや、⑦石澤の強烈なクロススパイクで点を重ねる。最後は④恒川が決めきり、3-0で三重が2年連続6回目の圧巻の勝利を飾った。
 今年度、三重県内の大会を全て勝ちきった三重の選手たちからは、嬉しさと安堵の表情がこぼれ落ちていた。3年生は入学当初からコロナ禍で休校となり、思うように活動が出来ず、苦しんだ学年でもある。その全ての3年生の想いを胸に、攻めるバレーで勝ち抜いた三重の全国での活躍を期待したい。
 コロナ過での開催でありましたが、関係者の皆様のご協力に感謝いたします。