第8回三重県中学生混合バレーボール大会

 2月5日(日)小俣総合体育館で開催されました表記大会の結果です。
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<決勝戦評>
 3年ぶりの開催となった第8回大会決勝は、両チームとも初優勝を目指す尾鷲中学校と久居東中学校との対戦となった。
 第1セット序盤は、尾鷲中男子⑬川崎のサーブが走り、尾鷲中がスタートダッシュに成功する。久居東もようやく男子④西田の安定したトス回しからリズムを作り出し、そのボールを女子①岸本のスパイクで連続して決めることができ、一時は、6点差がつく展開となった。尾鷲中も女子④河井のスパイクや男子⑪中田のスパイクで応戦し、2点差まで詰め寄る。しかし、久居東も男子⑤清原のブロックポイントや、女子③今井、②中西のスパイクで中盤は差を広げていく。尾鷲中も男子⑪中田の豪快なスパイクで点差を再び縮めることができたが、最後は、久居東男子②西尾のブロックや女子④伊東の好レシーブで流れをつかんだ久居東がこのセットを奪取した。
 第2セットは尾鷲中男子⑪中田と久居東女子①岸本の打ち合いとなり、一進一退の攻防が続く。しかし、久居東④西田のサーブが冴えわたり8連続ポイントを奪う。尾鷲中も女子④河井の巧みなスパイクや⑥村嶋の好レシーブ、⑬川崎の切れのあるスパイクでじわじわと点差をちぢめていく。また、女子③太田と男子⑭世古の粘りのあるブロックやレシーブで3点差まで追い上げていく。しかしながら、久居東は粘りのあるレシーブができるようになり、そこから、男子④西田の多彩なトス回しから安定して攻撃を繰り広げ、最後は、女子③今井のブロックアウトでゲームセット。久居東中学校がストレートで尾鷲中学校を破り、初優勝を果たした。
3 年ぶりとなった今大会は、普段、チームや練習場所がなく、女子チームと一緒に練習を重ねてきた男子生徒の活躍が会場にいる人たちに感動を与える形となった。特に、今は廃部となったが、かつて、バレーボールが盛んで数々の男子バレーボール選手を輩出した尾鷲中学校や殿町中学校。男子バレーボール部の減少が目立ち続けてきた昨今にも関わらず、久しぶりに増設となった名張中学校男子バレーボール部の生徒が見せてくれた、バレーボールを心から楽しみ、全身全霊で声を出し、全力で挑んでいく姿は、バレーボールの活動を当たり前のようにできるという環境に一石を投じ、新たな課題を突き付けられる形となった。しかしながら、これらの生徒たちの活躍こそ、これからの三重県のバレーボールに大きな力を与えてくれるはずである。今後とも、様々な形でバレーボールを心から楽しみ、全身全霊で声を出し、全力で挑むことができる環境を広げていく活動の推進を期待する。